二足歩行の人間にとって、立って歩くという動作は基本中の基本です。
その基本の歩行を行う際に、年齢と共に少しずつ痛みが出てくるのがヒザなどの関節が痛む関節痛で、健康に年齢を重ねるうえで大きな障害になります。
なぜなら、加齢で衰えていくのは足の筋力からであり、足の筋力が落ちるとだんだん運動量が減っていって身体の他の部分もそれに伴って衰えが目立つようになるからです。
そのため、歩くという動作をやりづらくしている関節痛をなんとかケアできれば健康寿命を大きく延ばせるということになります。
関節痛はすり減ってしまった軟骨の組織がカバーとしての機能を失い、骨などを動かした際に神経を刺激してしまうことで発生するものです。
そのためなんらかのクッション機能を痛む部分に補ってあげれば、ふたたび軽々と歩くことが出来るようになります。
コラーゲンはおもに美肌などの美容目的で飲んだり外用薬として使われることが多いものですが、実はこの関節のクッション機能を回復させる作用があるのです。
とはいえ困ったことに、コラーゲンを含む食品はそれほど多くないうえに大量に食べるのは厳しいものばかりになっています。
たとえばフカヒレ、うなぎのかば焼き、牛スジ肉などでこれらは毎日口にできるものではありません。
そのため、しっかりとコラーゲンを補給しようとするとサプリメントを選んでそこから摂取するのが賢い選択となるでしょう。
ただし、コラーゲンのみを摂り続けても関節痛の改善まではかなりの時間を要してしまいます。
これを多少なりとも短縮するためには、コンドロイチンやグルコサミンといった定着を助けてくれる成分も同時に摂ることが有効です。
また水分を保持してくれるヒアルロン酸や、ビタミンCにビタミンDなどで骨や軟骨の修復を助けることも忘れてはいけないポイントでしょう。
それらがバランスよく配合されたサプリメントを毎日摂れば、関節だけでなく皮膚の健康も維持出来るため美肌や皮膚炎などの防止に一役買うため一石二鳥です。
関節の痛みそのものには青魚由来のDHAなどが有効だとする研究報告もあり、こういった成分も積極的に摂取しましょう。
ただしサプリメントだけに頼るのではなく、意識して野菜や魚介類を食べたり体重を軽くするなどしてヒザや足腰を自分でいたわることが重要です。
長い人生で自分の身体を一番きちんと見られるのは自分自身ですから、正しい知識を持って適切なケアをして健康に毎日を送りましょう。